社会学のおすすめ本10選|入門書から古典の名著まで
社会学は、家族・宗教・格差・人とのつながりといった身近な事柄を、個人ではなく社会のしくみから読み解く学問です。扱う範囲が広いぶん関連書籍も多く、平易な入門書と、研究者が読み継いできた古典では難易度も読み方も大きく異なります。このページでは入門書から名著まで10冊を整理し、最初の1冊を選びやすくしました。
おすすめ10選
- 1

社会学入門-人間と社会の未来 (岩波新書)
見田 宗介社会学者・見田宗介による入門書。社会学とはどういう学問なのかという根本から、人間と社会の未来までを見通す視点で書かれています。社会学の考え方そのものに触れたい人に向いています。
- 2

社会学講義 人と社会の学 (中公新書)
富永健一社会学の基本概念や主要な理論を体系的にまとめた概説書。社会学が人と社会をどう捉える学問なのかを順を追って解説しており、全体像を整理しながら学びたい人に向いています。
- 3

友だち幻想 ――人と人の〈つながり〉を考える (ちくまプリマー新書)
菅野仁人と人とのつながりや友人関係を社会学の視点から考えた1冊。「みんな仲良く」といった前提を問い直す内容で、対人関係の悩みを身近なテーマから考えたい人に読まれています。
- 4

社会学史 (講談社現代新書)
大澤真幸ヴェーバーやデュルケームら創始者から現代までの社会学の理論の流れを、語り口調でたどった学説史。各理論家の問題意識を通して社会学全体の見取り図をつかみたい人に向いています。
- 5

社会学はどこから来てどこへ行くのか
岸政彦, 北田暁大4人の社会学者が、社会学という学問のこれまでとこれからを語り合った対話形式の1冊。研究の現場で何が問われているかが見えるため、学問としての社会学に関心がある人に向いています。
- 6

プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)
マックス・ヴェーバー, 大塚 久雄プロテスタントの宗教倫理が近代資本主義の精神を生んだ過程を論じたヴェーバーの古典。社会学の必読書とされる1冊で、宗教と経済のつながりを腰を据えて学びたい人に向いています。
- 7

自殺論 (中公文庫)
デュルケーム, 宮島喬自殺を個人の問題ではなく社会のあり方から統計的に分析したデュルケームの古典。社会学が社会現象をどう実証的に扱うかを示した記念碑的な著作で、学問の方法論に触れたい人向けです。
- 8

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)
橋爪大三郎, 大澤真幸2人の社会学者がキリスト教の成り立ちや考え方を対話形式で読み解いた1冊。一神教が西洋社会に与えた影響をたどる内容で、宗教社会学の入り口として読まれています。
- 9

断片的なものの社会学
岸政彦聞き取り調査で出会った人々の語りや、街で見聞きした出来事をつづったエッセイ集。理論よりも、社会学者がどのように人や社会を見つめているかを感じ取りたい人に向いています。
- 10

これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル, 鬼澤 忍正義や公正をテーマに、身近な事例から社会のあり方を問い直すサンデルのベストセラー。格差や共同体といった社会学とも重なる論点を、議論を追いながら考えたい人に向いています。
失敗しない本の選び方
まずは新書サイズの入門書・概説書から
社会学は対象が広く、いきなり古典に進むと用語や前提が分からず手が止まりがちです。社会学全体の見取り図を描いてくれる新書サイズの入門書を最初の1冊にすると、その後に読む専門書や古典の位置づけがつかみやすくなります。
「学説史」で大きな流れをつかむ
社会学はヴェーバーやデュルケームら創始者から現代まで、多くの理論が積み重なって発展してきました。主要な理論家の考え方を時代順に追える学説史の本を読むと、個々の名著がどのような問題意識から生まれたのかを理解しやすくなります。
古典は解説や文庫の訳注を手がかりに読む
『自殺論』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などの古典は内容が濃く、独力で読み切るのは簡単ではありません。訳注や解説が充実した文庫版を選び、入門書で背景を押さえてから挑むと、最後まで読み通しやすくなります。
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